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映画『国宝』を観て、ある方はこう思ったのではないでしょうか。
「あの舞台の仕掛け、自分も立ってみたい」
吉沢亮さん・横浜流星さん演じる喜久雄と俊介が、舞台下からせり上がってくる印象的なシーン。興行収入173.5億円を超えて邦画実写歴代1位を塗り替えた作品の、最も美しい瞬間のひとつです。
結論からお伝えすると、あの仕掛けを一般人が体験できる方法が、実在します。香川県琴平町の金丸座で、2025年11月から販売されている「せり仕掛け体験」の権利がそれです。
公式情報と報道をもとに、体験の全貌を整理しました。
映画『国宝』で描かれた「すっぽん」と金丸座のせり仕掛け
映画『国宝』は、李相日監督による吉田修一原作の同名小説の映画化。歌舞伎の世界に飛び込んだ喜久雄(吉沢亮)と、歌舞伎名門の御曹司・俊介(横浜流星)の半生を描いた作品です。
2025年6月公開で興収173.5億円を突破、邦画実写歴代1位を22年ぶりに塗り替え、第49回日本アカデミー賞では最優秀作品賞ほか10部門で最優秀賞を受賞した社会現象級の作品です。
作中で印象的なのが、舞台下から役者がせり上がってくる「すっぽん」の演出。歌舞伎では舞台中央や花道にある昇降装置のことをこう呼びます。
横浜流星さんも映画の撮影後のインタビューで、「『二人道成寺』ではすっぽん(舞台のセリ)から上がってきてからの目線の合わせが多く、喜久雄のいろんな感情を吉沢君の目から感じられた」と語っています。
この「すっぽん=せり」と同じ仕組みの装置が、現存する日本最古の芝居小屋・金丸座にあります。しかも今、一般人が体験できる権利として販売されている。これが今回の話の核心です。
金丸座(旧金毘羅大芝居)とは|現存する日本最古の芝居小屋
金丸座(旧金毘羅大芝居)は、1835年(天保6年)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋です。香川県仲多度郡琴平町にあります。
こんぴら信仰が全国的に広まった江戸時代、門前町の形態が整うなかで「常小屋」として建設されました。昭和45年に国の重要文化財に指定されています。
主な見どころを整理すると次のとおりです。
- 江戸時代の情緒がそのまま残る舞台構造
- 舞台中央にある「切り穴」(0.9m×1.9m)を昇降するせり
- 役者が登場する「花道」
- 観客が座って観劇する「桟敷席」
- 天井の格子状の竹編み(花吹雪を散らす仕掛け)
- 平成の大改修で復原された「ブドウ棚」と「かけすじ」
せりの仕組みが特に興味深いのは、現代の大劇場と違って人力で動かすという点。照明も窓の開閉による自然光、見えない部分にも人の手が使われています。先人の知恵がそのまま残っている空間です。
映画『男はつらいよ 寅次郎の縁談』『写楽』『阿修羅城の瞳』『UDON』『最後の忠臣蔵』のロケ地にもなっている、映像作品にも何度も登場する場所です。
一般人が金丸座の舞台に立てる方法はあるのか|調べた結論
通常、金丸座は入場料500円(中高生300円、小学生200円)で一般公開されており、観覧席・花道・舞台装置を見学することができます。ただし、舞台に上がったりせりを動かしたりすることは、普段の見学ではできません。
毎年4月には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催されますが、こちらは観客として客席から観劇するもの。
つまり、一般人が舞台に立ってせりを体験する方法は、長らく存在しませんでした。
その状況が変わったのが2025年11月17日です。
答えは「TOKKEN」というプラットフォーム|50万円の権利販売
琴平町は2025年11月17日から、「TOKKEN(トッケン)」という地域の特別な権利を販売するプラットフォームで、金丸座のせり仕掛け体験権の販売を開始しました。
KSB瀬戸内海放送や四国新聞社などの報道によると、概要はこうなっています。
- 価格:1権利につき50万円
- 販売数:10権利
- 1日1組限定
- 閉館後の17時〜18時に体験
- 年末年始とこんぴら歌舞伎公演期間(3月〜4月)を除く平日限定
TOKKENは札幌市の株式会社あるやうむに委託されたサービスで、琴平町のほか富山県舟橋村・北海道むかわ町も共同で構築しています。国の補助を受けた事業です。
購入した権利にはNFT(複製不能なデジタルデータ)が紐づけられ、権利の真正性が担保される仕組み。四国新聞社は、これが大ヒット映画『国宝』でも注目を集めた仕掛けだと報じています。
体験内容|1日1組・閉館後60分・記念撮影あり
公式サイトの商品説明ページを確認すると、体験内容は次のとおりです。
- せりの仕掛け体験
- 舞台での記念撮影(衣装の持参・着用もOK)
- 旧金毘羅大芝居の説明
- 所要時間:約60分
- 定員:1権利につき1組(体験者2名+同伴者10名まで可)
特に印象的なのが「写真撮影可能」「衣装を身につけての参加も歓迎」と明記されている点。重要文化財を貸し切って、歌舞伎役者になった気分の一枚を残せるのは、他では絶対にできない体験です。
使用期間は2025年11月17日〜2028年12月27日の間に1権利につき3回体験可能。2028年12月28日に権利は失効します。
予約は購入後、TOKKENのチャットツールで受け付け。予約する日の2週間以降から日時指定が可能です。
注意点として、急な階段を利用するため、足腰に不安がある方は参加を控えるよう案内があります。また、文化財のため建物や設備に触れる際は破損しないよう協力が必要です。舞台装置に乗ったままの撮影は安全上NG。
なぜ琴平町はこんな企画を始めたのか|地域応援の新しい形
公式サイトや琴平町の発表を読んで感じたのは、これは単なる観光商品ではなく、地域を長く支えてくれる人を増やす仕組みだということです。
金丸座のような文化財は、「使われないと痛む」と言われます。維持には地元の方々や技術者、役者の方々の熱意が欠かせません。平成の大改修も、多くの人の手によって江戸当時の姿が復原されました。
購入者に体験を通じて金丸座を「自分ごと」として感じてもらう仕組みは、単にお金を寄付してもらう以上の関係を地域と結ぶ方法と言えます。
調べていて印象的だったのは、NFTのイラストデザインです。書籍など数々の歌舞伎にまつわるイラストを手がけるイラストレーター・辻和子さんが描き下ろし。金丸座の外観と座紋の鶴をあしらった意匠で、体験の前後に何度でも眺められる「舞台の記憶のしるし」として設計されています。
「50万円」という価格は、金丸座との長い関係を結ぶ対価と考えるのが自然です。
金丸座以外にも体験できる地域の特別な権利を確認する
TOKKENには金丸座せり体験のほかにも、他では絶対に得られない特別な権利が並んでいます。
- 越中舟橋駅の車内メロディを自分で作曲できる権利(富山県舟橋村)
- 町長・村長に1時間プレゼンできる権利(琴平町/むかわ町)
- ASUKAチーズ工房の5kgホールチーズ保有権(北海道むかわ町)
- 10年間続くお米お届け便(むかわ町)
金丸座せり体験だけを見て「50万円は自分には高い」と感じた方も、他の商品なら手が届くかもしれません。
TOKKEN全体の商品を比較して自分に合うものを探したい方は、TOKKENの特別な体験5選を比較【価格・希少性ランキング】でタイプ別の選び方を整理しています。
「そもそもTOKKENって信頼できるサービスなのか」「NFTという仕組みが不安」という方は、TOKKENのNFT付き権利って怪しくない?仕組みと注意点を調べたを先に読むと安心できます。
全商品と向き不向きを一度に把握したい方は、TOKKENは何が買える?全商品レビューと向いている人・向かない人で整理しています。
金丸座のせり体験を「一生に一度の記念」と感じた方は、公式サイトで現在の販売状況を確認してみてください。10権利限定のため、完売していることもあります。
金丸座のせり体験に気持ちが動かなかった方も、TOKKENには他の地域の特別な体験があります。映画『国宝』の余韻を別の形で残したい方は、一度全体を眺めてみる価値があります。
文化財貸切や長期権利など地域の希少な体験・権利を集めたマーケット【TOKKEN | トッケン】
金丸座と同じ文化体験系で、富山の舟橋村には車内メロディ制作という別の「一生の記念」があります。気になった方は、TOKKENの特別な体験5選を比較で他の選択肢もあわせて確認してみてください。

